【府中市】ブロック塀の安全対策費用助成事業について

府中市議会議員の渡辺しょうです。

今回は、皆さんのご家庭にも身近な「ブロック塀」の安全対策と、府中市がおこなっている助成制度についてお伝えしたいと思います。

なぜ、いま「ブロック塀」なのか

道を歩いていると、住宅の敷地との境目に立つブロック塀を当たり前のように目にします。普段はまったく意識しないものですが、この塀が、大きな地震のときに私たちの命を脅かす存在になりうることを、皆さんは覚えていらっしゃるでしょうか。

2018年6月、大阪府北部を震源とする地震が発生しました。このとき、通学途中の小学校のプールに沿ったブロック塀が倒れ、登校中だった女子児童の尊い命が失われるという、大変痛ましい事故が起きました。老朽化し、建築基準法の基準を満たしていなかった塀が、揺れによって一気に崩れ落ちたのです。

この出来事をきっかけに、全国の自治体で通学路や避難路沿いのブロック塀の点検・対策が一気に進みました。府中市もその一つです。「地震はいつ来るか分からない。だからこそ、日ごろから備えておく」。この考えのもと、府中市は2019年7月8日から、危険なブロック塀の撤去や建て替えを後押しする助成制度をスタートさせました。

「ブロック塀等安全対策費用助成事業」とは

正式名称は少し長いのですが、「ブロック塀等安全対策費用助成事業」といいます。

これは、府中市が定める「耐震改修促進計画」にもとづき、災害のときに避難経路となる道路沿いにある民間のブロック塀などが倒れて被害が出ることを防ぐための制度です。危険なブロック塀を撤去したり、安全な塀に建て替えたりする工事に対して、府中市がその費用の一部を助成してくれます。

「うちの塀、少し古くなってきたな」、「地震のときに倒れたらご近所や通行人に迷惑をかけてしまうかも」。そんな不安をお持ちの方にとって、費用面のハードルを下げてくれる、とても心強い制度だと思います。

助成の対象になるのは、どんな塀?

すべてのブロック塀が対象になるわけではありません。次の3つの条件を満たすものが対象となります。

  1. 避難路や指定通学路などに面していること

災害時に人が逃げる道、そして子どもたちが毎日通う通学路。ここに面した塀が優先されます。ここでいう「避難路」とは、緊急輸送道路などを含む建築基準法上の道路のことを指します。「指定通学路」は、府中市立の小中学校の通学路として指定された道のことです。

なお、ご自宅の塀が避難路に面しているかどうかは、市のウェブ地図サービス「がいどまっぷ府中」で確認することができます。開いたメニューの中段にある「道路種別図(建築基準法)」から調べられますので、気になる方はまずここをチェックしてみてください。

がいどまっぷ府中のご案内はこちら
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/kurashi/machi/gaidomap.html

  1. 耐震診断で「倒れる危険がある」と判断されたこと

国土交通省が示している「ブロック塀等の点検のチェックポイント」による点検を含む診断で、倒壊の危険性があると判断されたものが対象です。

  1. 建て替え後は、地震に強い安全な構造になること

撤去して終わり、ではなく、新しくつくる塀がきちんと地震に耐えられる安全なものになることが求められます。

気になる助成の金額は?

ここが一番のポイントですね。

・ブロック塀の撤去および建て替えにかかった対象費用の3分の2を助成
・ただし、助成対象費用の上限は1メートルあたり8万円

たとえば工事費がかさみがちなブロック塀の除却・建て替えについて、3分の2を市が負担してくれるというのは、家計にとって大きな支えになります。

木の塀にすると、さらに手厚い助成が

私が個人的にも注目しているのが、木塀への加算助成です。

建て替え後の塀を、国産木材を使った木の塀にした場合、通常の助成に上乗せがあります。具体的には、1メートルあたり8万円から19万6千円までの部分について、その費用の全額(10分の10)が加算して助成されるのです(ただし木塀の場合は25メートルが上限となります)。

コンクリートのブロック塀を、あたたかみのある木の塀に変える。これは単に安全になるだけでなく、まちの景観をやわらかくし、国産木材の活用を通じて森林や地域の林業を支えることにもつながります。安全・景観・環境という複数の価値を同時に実現できる、とても意義のある選択肢だと感じています。

申し込みの前に、必ず知っておいてほしい注意点

制度を利用するうえで、うっかり見落とすと助成が受けられなくなってしまうポイントがあります。ここは特にご注意ください。

・市から「交付決定通知書」を受け取ったあとに、業者と工事契約を結んでください。通知書を受け取る前に契約してしまうと、助成の対象外になってしまいます。「良い制度だから」と先に工事を進めてしまわないよう、まずは市へのご相談・お申し込みが先です。

・年度をまたいでの工事は、助成の対象外となります。工事のスケジュールにもご留意ください。

お申し込み・お問い合わせ先

制度の詳しい内容やお申し込みについては、下記の担当課にお問い合わせください。

担当:建築指導課 狭あい道路係(府中駅北第2庁舎1階)
電話:042-335-4327
メール:tosisidou02@city.fuchu.tokyo.jp

府中市公式ページ:
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/kurashi/machi/kenchiku/burokkubeitouanzentaisaku.html

耐震改修や道路拡幅とあわせて活用できます

この助成事業は、単独で使えるだけでなく、ご自宅の耐震改修を行う場合や、狭あい道路拡幅整備事業とあわせて活用できる仕組みになっています。

「塀だけでなく、この機会に家の耐震も」「前面道路が狭いので、あわせて相談したい」といったご要望にも、市が各事業と連携しながら対応してくれます。まずはお気軽にご相談いただければと思います。

おわりに

ブロック塀の安全対策は、ご自身とご家族を守るだけでなく、通学路を歩く子どもたち、避難する近隣の方々、そして道行くすべての人の命を守ることにつながります。「もしも」のときに後悔しないために、日ごろからの備えがなにより大切です。

府中市には、その一歩を後押ししてくれる助成制度がしっかりと用意されています。「うちの塀は大丈夫かな」と少しでも気になった方は、ぜひこの機会に一度確認してみてください。

私も、市民の皆さんが安全で安心して暮らせるまち・府中の実現に向けて、これからも取り組んでまいります。ご質問やご相談があれば、いつでもお気軽にお声がけください。

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